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ゴルフの物語2

2013年09月04日 20時58分
ここは1977年ターンベリーエイルサコース全英オープン4日目の18番セカンド地点。
 
ここまで11アンダーでトップのトム・ワトソン、それを1打追う形でジャック・ニクラス帝王が続いていた。
 
補足としてジャック・ニクラスという人物についてだが、いまだかつて誰もジャック・ニクラスのメジャーの通算勝利数を超えていない。あのタイガーウッズですら。(タイガーが記録を伸ばしていったら超えるだろうと言われている。あと5勝で世界記録となる)
 
とにかく強くトレードマークの金髪から外国では「ゴールデンベア」、日本ではその不動の強さから「帝王」と呼ばれ、ゴルフ史を語る上では絶対に外すことのできない人物だ。
メジャー通算18勝(歴代1位)、アメリカツアー73勝(歴代3位)、PGAツアー賞金王8回、桁違いの成績ばかりを収めた彼に相応しい「史上最高のゴルファー」と称される。
 
後にこの2人の戦いは「真昼の決闘」として語り継がれる。
 
 
 
 
1打目をアイアンで打ったトム・ワトソンはフェアウェイをキープ(フェアウェイとは芝が綺麗に刈られた地帯のこと。いかに良い場所でショットをするかが勝負の明暗を分ける)
 
対するジャック・ニクラスは少しでもピンに近づけてチャンスを広げたい気持ちから果敢にドライバーでショットし、結果として曲げてしまいラフへ...いや、豪ラフへ(ラフとは芝がボーボーに生えている地帯のこと。世界のトップの試合のラフは本当にとんでもない草むらでそんな場所から打つのはとにかく難しい)
1打追っているジャック・ニクラスとしては何とも手痛いミスであった。
 
 
運命のセカンドショットに7番アイアンを選択したトム・ワトソン
 
トム・ワトソンの放った完璧なショットはピンの横60センチ。
これで優勝へはかなり近づいたが、相手はゴールデンベアーの異名をもつジャック・ニクラス。グリーンにあるボールを入れるまでは油断はしないでおこうと心に決めたはずだ。
 
対するジャック・ニクラスも7番アイアンを選択した
 
かなりのラフだ...しかし相手はほぼ確実にスコアを一つ伸ばす...やるしかなかった。
少し長めのアドレスから放った根性のショットはピンから10mのグリーンに乗せた。
 
勝負はグリーンへともつれ込む
 
遠い方から打つのがゴルフのルール
当然10m離れているジャック・ニクラスが先に打つ。
 
慎重にラインを読んで...と言ってもこんなに長いパターが入る確率なんて本当に低い。
しかしこのジャックニクラスのすごいところはこんなところにも表れる
 
会場全員がこのパターに固唾を飲んだ。
 
静まりかえったグリーン上にジャック・ニクラスの打ったパターの音だけがした...数秒後...
 
大歓声に変わった!!
なんとジャック・ニクラスはこのパターを入れてトップに並んだのだ!!
 
この時のトム・ワトソンは「こいつは病気か!?勘弁してくれよ。」と思ったに違いない。
とは言え、トム・ワトソンもこうなることは予想していたのだろう。
 
あとは60センチのパターを入れるだけ。
 
 
60センチのパターにまたも会場全体が息を止める。
 
少しの静寂の後...
 
コツン.........(パターの音)
 
カラン。(カップインの音)
 
この瞬間トム・ワトソンがスコアを12アンダーに伸ばし死闘の末1977年の全英オープンを制する。
 
 
 
 
と、
 
 
 
 
トム・ワトソンにはこんな過去があったのだ。
 
 
それから32年後の2009年の全英オープンセカンド地点......遠い昔の出来事を思い出していたのではないだろうか......
 
 

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